腰が気になる方のピラティス|股関節と胸郭から見直す動かし方
腰そのものより、その上下——股関節と胸郭——が動くかどうかが関わります。この2つが動きにくいと、間にある腰が動きを引き受けることになります。ピラティスは痛みを取り除くためのものではなく、身体の動かし方を身につけるためのものです。ここでは、腰以外が動くようにしていく考え方と、レッスンでお伝えいただきたいことをご案内します。痛みがあるあいだに先に確認していただきたいことは、このすぐ下にまとめています。
札幌北口・美しが丘・沼津駅前
平均評価4.8※個人の感想を含みます(2026年8月時点・Googleビジネスプロフィール)
フリー利用・少人数グループ・パーソナル
- 痛みが強い・しびれがある場合は、運動より先に確認が必要です
- ピラティスは痛みを取り除くためのものではありません
- 腰そのものより、股関節と胸郭が動くかどうかが関わります
- レッスンでは「どの動きで、どこが、どう感じるか」をお伝えください
- 強い痛みがある方・痛みが増している方
- 脚のしびれ・力が入りにくい感じがある方
- 夜間や安静にしていても痛む方
- 発熱をともなう方、けがのあとの方
- 通院中の方・診断を受けている方
腰が痛くても通えますか
痛みがあるあいだは、受診が先になります。診断を受けたうえで、動かしてよい範囲を確認してからのご相談になります。
ピラティスで腰痛は治りますか
ピラティスは治療ではありません。身体の動かし方を身につけるものです。痛みそのものへの対応は医療機関の領域になります。
かえって悪くなりませんか
動かしてよい範囲を超えると負担になります。示された範囲をお伝えいただければ、その中で組み立てます。自己判断で範囲を広げないでください。
動かしてよい範囲は、体験のときにご相談いただけます
まず医師にご相談いただきたいとき
痛みが強い、しびれがある、安静にしていても痛む。このいずれかに当てはまる場合は、運動より先に受診が必要です。
腰の痛みには、動かし方で変わるものと、そうでないものがあります。この2つを見分けるのは医師の役割です。運動から始めてよいかどうかは、こちらでは判断できません。
とくに、脚にしびれが出ている、力が入りにくい、夜間も痛む、といった場合は、動かすこと自体が適さない可能性があります。この段階でレッスンを始めることはお勧めしていません。
受診をご案内するのは、慎重を期しているからというだけではありません。動かしてよい範囲がはっきりしないまま始めると、こちらも範囲を決められず、結果としてどちらにとっても進めにくくなります。先に確認いただくほうが、そのあとの組み立てが具体的になります。

診断を受けている場合にお伝えいただきたいこと
すでに診断を受けている場合は、その名称と、示された「してよい動き・避ける動き」をそのままお伝えください。こちらで解釈を変えることはありません。
とくに、前に曲げる動きを避けるよう言われている場合と、反る動きを避けるよう言われている場合とでは、組み立てが逆になります。どちらなのかが分かっていないと、範囲の中で進められません。
お薬を服用中の場合も、痛みの感じ方が変わっていることがあります。その旨もあわせてお伝えいただけると、無理のない範囲を確認しやすくなります。
ピラティスができること・できないこと
できるのは、身体の動かし方を身につけることです。痛みそのものへの対応は医療機関の領域で、ここでは扱いません。
ピラティスは治療ではありません。痛みを取り除くことを目的とした種目でもありません。この線引きを最初に共有させてください。
できるのは、動かせていなかった場所を使えるようにすることです。結果として、日常の中で腰にかかる負担のかかり方が変わっていきます。腰そのものを鍛えるのではなく、腰以外が動くようにする、という考え方です。
「腰を鍛える」で解決しないことがある理由
腰まわりだけを固めるように使い続けると、動きが必要な場面でも腰が動かないままになります。動きの不足は、どこかが引き受けることになります。
身体は連続してつながっています。ある場所が動かないと、その上下が代わりに動きます。腰が引き受けている動きが多いのであれば、本来動くはずの場所が動いていない可能性があります。
そのため、レッスンでは腰そのものに働きかける種目ばかりを行うわけではありません。股関節や胸郭を動かす種目のほうが多くなることもあります。腰の種目をしていないから効いていない、ということにはなりません。

「体幹を鍛える」という言葉について
体幹を鍛えると腰が楽になる、という言い方をよく見かけます。ここで注意したいのは、鍛えることと使えるようになることが別だという点です。
力を出せる状態にあっても、必要な場面でその力が使われていなければ、動作は変わりません。ピラティスで取り組むのは、後者の「使えるようになる」ほうです。強い力を出す練習ではなく、必要な場所に必要なだけ働いてもらう練習になります。
動かしてよい範囲を示されている場合は、そのままお伝えください
股関節と胸郭が腰に関わる理由
腰は、股関節と胸郭の間にあります。この上下が動かないと、間にある腰が動きを引き受けることになります。

股関節が動くこと
ものを拾う、椅子から立ち上がる、靴を履く。これらは本来、股関節を折りたたむ動きです。股関節が動きにくいと、代わりに腰から丸めることになります。同じ動作でも、どこから動いているかで負担の場所が変わります。
胸郭が動くこと
後ろを振り返る、上のものを取る。こうした場面では、背中の上のほうがねじれたり反ったりします。ここが動きにくいと、腰から先にねじれることになります。デスクワークが続くと、この動きが小さくなりやすくなります。
呼吸も胸郭の動きに含まれます
息を吸うと肋骨は広がり、吐くと閉じます。この動きが小さいまま固まっていると、胸郭全体が動きにくい状態が続きます。マシンピラティスで呼吸と動きを合わせるのは、ここを取り戻すためです。特別な呼吸法を覚える必要はありません。動きに合わせて自然に息が出入りしている状態を確認していきます。
マシンを使うと何が変わるのか
股関節や胸郭を動かす練習は、床の上でもできます。マシンを使う利点は、動きの軌道が決まっていることと、負荷を細かく調整できることです。
床の上では、姿勢を保つこと自体に力を使います。腰が気になる段階では、その力の使い方が負担になることがあります。マシンは身体を支える面があるため、保つ力を減らした状態で、動かしたい場所だけに集中できます。
スプリングの本数で負荷を段階的に変えられるので、同じ種目を軽い設定から始めて、感覚を確認しながら進められます。
レッスンでお伝えいただきたい3つ
どの動きで、どこが、どう感じるか。この3点をお伝えいただけると、その日の組み立てを変えられます。
- どの動き|「前に曲げたとき」「振り返ったとき」など、場面で伝えてください
- どこが|「腰の右側」「お尻に近いあたり」など、位置をできるだけ具体的に
- どう感じるか|「詰まる」「突っ張る」「重い」など、言葉はそのままで構いません

痛みの強さを数字で言い表す必要はありません。同じ言葉で毎回伝えていただけると、前回との違いが分かります。「前回より詰まる感じが浅い」といった伝え方で十分です。
動かしてよい範囲を示されている場合は、それが最優先です。レッスンの内容はその中で組み立てます。範囲の中でも、股関節から折りたたむ動きと、腰から丸める動きは分けて扱います。同じ前かがみに見えても、腰にかかる負担のかかり方が変わるためです。
その日の状態は、毎回変わります
前回できた動きが、今日は違って感じることがあります。睡眠、前日の活動量、気温。影響する要素は多くあります。
前回と同じ内容をこなすことが目的ではありません。その日の状態に合わせて範囲を決め直すほうが、結果として続きます。レッスンの冒頭で今日の感じをお伝えいただければ、そこから組み立てます。

レッスン以外の時間にできること
座り方を変えるより、同じ姿勢を続けないことのほうが先です。30分に一度、立つだけでも変わります。
1週間のうちレッスンに使う時間は、ごく一部です。残りの時間をどう過ごすかが、腰にかかる負担の総量を決めます。
- 30分に一度は立ち上がり、数歩でも歩く
- 荷物を持つ側を、意識して入れ替える
- ものを拾うときは、股関節から折りたたむことを1回だけ意識する

項目を増やすほど続きません。レッスンから持ち帰る項目は、毎回1つだけに絞ってください。
運動を足すより、座っている時間を割ること
腰が気になる方から、家でも運動をしたほうがよいかとご相談をいただくことがあります。順番としては、運動を足す前に、同じ姿勢が続いている時間を割るほうが先です。
2時間続けて座るのと、1時間ごとに立ち上がって座り直すのとでは、同じ2時間でも身体にとっての意味が変わります。追加の時間を作る必要がないぶん、こちらのほうが取りかかりやすいはずです。
「正しい座り方」を探しすぎない
座り方の正解を1つに決めて、それを保ち続けようとすると、かえって力み続けることになります。同じ姿勢を長く保つこと自体が、負担になるためです。
大切なのは、同じ姿勢を続けないことです。深く座る、浅く座る、少し前に体重を移す。時間の中で変えていけるほうが、1つの正解を保つより現実的です。
椅子や机の高さを変えられる環境であれば、そちらを調整するほうが早い場合もあります。姿勢だけでどうにかしようとしないでください。
cocoro Pilates での通い方と店舗ごとの違い
札幌北口店・美しが丘店・沼津駅前店の3店舗です。提供している通い方と利用条件が店舗ごとに異なります。


店舗ごとの違い
沼津駅前店は女性専用です。札幌北口店・美しが丘店は男女ともご利用いただけます。各店舗の詳細は3店舗のご案内をご確認ください。
札幌北口店・美しが丘店は、同じ建物内に整体院・整骨院を併設しています(沼津駅前店は独立店舗です)。身体の状態を確認してからレッスンに入りたいという場合には、この2店舗をご検討ください。
通い方はフリー利用・少人数グループ・パーソナルの3つからお選びいただけます。気になる部位がはっきりしている場合は、パーソナルが合います。
まとめ
腰に痛みがあるあいだは、まず医師にご相談ください。ピラティスは痛みを取り除くものではなく、身体の動かし方を身につけるものです。腰そのものを動かすより、股関節と胸郭が動くようにしていくほうが、腰にかかる負担のかかり方は変わります。レッスンでは、どの動きでどこがどう感じるかをお伝えください。動かしてよい範囲を示されている場合は、その内容を最優先にします。
- 店舗ページから、通いやすい店舗を選ぶ
- 気になっている場面をお伝えいただく
- 実際に動いて、合う形態をご一緒に決める
よくあるご質問
腰が痛くても通えますか
痛みがあるあいだは、まず医師にご相談ください。診断を受けたうえで、動かしてよい範囲を確認してからのご相談になります。範囲を示されている場合は、その内容を最優先にします。
ピラティスで腰痛は治りますか
ピラティスは治療ではありません。身体の動かし方を身につけるものです。痛みそのものへの対応は医療機関の領域になります。
どのくらい通えばよいですか
感じ方には個人差があります。通う回数より、間隔を一定に保てるかどうかのほうが積み上がります。2週間以上あくと、前回の感覚を思い出すところから始まります。
マットではなくマシンのほうがよいですか
腰が気になる段階では、身体を支える面があるマシンのほうが、保つ力を減らした状態で動かしたい場所に集中しやすくなります。どちらが合うかは、動かしてよい範囲によって変わります。
レッスン中に痛みが出たらどうすればよいですか
その場でお伝えください。動きを止めて、範囲を狭めるか別の種目に変えます。我慢して続けないでください。
整体や整骨院と、どう使い分けますか
いま痛みがあって動かすこと自体に不安がある段階でしたら、先に整体院・整骨院や医療機関でのご相談が向いています。痛みが落ち着いていて、同じ状態を繰り返したくないという段階でしたら、動かし方を身につけるピラティスが合います。
参考文献
- 厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_35347.html
- 日本整形外科学会・日本腰痛学会「腰痛診療ガイドライン」https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/lumbago.html
- 厚生労働省 e-ヘルスネット「ロコモティブシンドローム」https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/locomo
本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の効果を保証するものではありません。感じ方には個人差があります。痛みや不調のある方は自己判断せず、まず医師にご相談ください。